腰痛

●腰痛で悩む人が多いのには、人間の体の構造が深く関係！

「腰は体の要」とも言われていて、立つ、歩く、座るなど、

日常生活の動きに関係をしています。

腰痛で悩む人の数は年々増加しており、中高年以上の人では、

ほとんどの人が腰痛を経験しています。

何故、腰痛に悩まされるのでしょうか？

♥人間が２本足で歩いていることが腰痛と深く関係しています

昔人間は、４足歩行から、２足歩行になりました。

２足脚で歩くためには、大殿筋（お尻の筋肉）が発達し、

背骨をS字に整えることが必要となります。

猿は４本足で支えていたため、腰への負担が少なかったですが、

２本足の人間は、動きやすさと両手が使える自由を手に入れたが、

腰痛に悩まされることに繋がってしまいました。

♥日本人に腰痛が増えてるのは何故だろう？

◆大きな原因は「運動不足」

大昔の日本人は、狩猟民族として生活しており、

食料を得るために山を登っていて、農耕民族に移り変わりました。

現代では、机に向かって生活する人も増え、

PCの時代ですし、車社会にもなり、歩く人が減っていき、

歩く時間が減ると、大殿筋・腹筋などの筋肉も低下しいきます。

昔に比べ、日本人の身長も伸びていますが、

骨が丈夫になったいるのではないうえ、筋肉量の低下が

加わるため、腰への負担が増えていると言われています。

このグラフは、正しい姿勢で立った時に椎間板にかかる負担を１００として、

日常生活の色んな姿勢で負担状態を調べたものです。

中腰の姿勢・椅子に座っている姿勢は140％～150％も負担が増え、

椅子に座って前かがみの姿勢で荷物を持つと、275％にも増えます。

大事なのは、日常生活の中で無理な姿勢を取らず、背骨のS字を

キープすることになります！

♥腰に筋肉をつけると腰痛予防に繋がります

大殿筋・腹筋・背筋が弱まっていると腰痛になりやすく、

年齢とともに、人間に筋肉が衰えていきます。

筋力は一度弱まったとしても、体操・ストレッチで強化することが

出来ます。きつい運動ではなく、軽めの体操・ストレッチから

始めてみましょう。

では、具体的にどの筋肉がどんな風に身体を支えてくれているのか

見てみましょう。

♥背筋・・背中の筋肉に密着した筋肉。

腹筋からの腹圧をうけ、背筋を支える

♥大殿筋・・お尻の筋肉。骨盤を持ちあげ、背筋が自然なS字を保つよう、

サポートする働きがある

♥腹筋・・お腹の筋肉。腹筋がしっかりついていると、

腹圧があがり、背骨の負担を軽減します。

腹筋が弱い人は、腰にかかる負担が腹筋が強い人に比べ、

40％も増えると言われています。

そして、筋肉が弱い人は腰痛を起こしやすく、

太っている人に加え、痩せすぎの人もリスクが高く成るので注意！

では、具体的に腰痛は何故起こるのでしょうか？

♥腰痛の原因は主に２つに分類されます。

• 「非特異的腰痛」

腰の周辺が痛むことを「腰痛」といいますが、その原因や

症状は様々です。

腰椎・椎間板・靭帯・筋肉・神経など、腰周辺のどこかに故障や

炎症が起こると、腰痛が発症します。

骨そのものに障害が起きている腰痛は少なく、腰周辺の筋肉疲労など

骨以外の原因に由来するものが大半です。

病院で診察をしてもらっても、原因を特定しにくい腰痛が多く、

腰痛全般の８０％を占めています。

●特徴は・・・

２０～５５歳くらいの人に多く、姿勢・動作・時間帯・季節によって

痛みが起こったり、なくなったりします。

逆に、原因が特定される腰痛のことを・・・

• 特異的腰痛

残りの約２０％の方の腰痛。

●原因となる病気には・・

1. 椎間板ヘルニア
2. 脊柱管狭窄症
3. 骨粗鬆症
4. 感染性脊髄炎
5. 外傷
6. 内臓の病気　　など・・

腰への負担の蓄積が腰痛の要因になります。

病院での診察や検査で発見できて、症状に応じた治療が必要になります。

良くなったあとは、再発防止のためのセルフケアなどで継続します。